ユイの館 徳之島の歴史や民俗、自然が学べる資料館。「ユイ」とは島の人たちが昔から大切にしてきた、助け合いや励まし合いの精神のこと。1階には島のみどころを紹介するジオラマがあり、観光の参考になる。歴史コーナーでは、徳之島で謫居していた時期の西郷南洲のこと、徳之島と琉球との関係などが解説されている。
ムシロ瀬 美しい夕日が見られる景勝地として知られる。平坦でなめらかな岩盤が、むしろを敷き詰めたように広がっているためこの名がある。隆起サンゴ礁でできた地形が多い奄美諸島には珍しく、ここは花崗岩でできた地形だ。北風がまともに吹きつけるので、冬場は特に豪快なしぶきが上がる。外海に面しているため、釣り好きにとっては回遊魚の釣り場としても定着している。
犬の門蓋 隆起したサンゴ礁が、長い歳月をかけて荒波に浸食されてできた地形。断崖や洞門、洞窟が約1kmにわたる海岸線沿いに続く。特に目を引くのは、2つの大きな洞門が並ぶ「めがね岩」。地獄の針山を思わせる剣状の岩が並び立つ場所もある。また、平成26年(2014)に展望台も完成し、そこからの水平線に広がる夕日の眺めは訪れた人々を魅了する。毎年12月から4月頃にかけてザトウクジラが子育ての為に徳之島近海に姿を現す。
有村酒造 北緯27度線に浮かぶ鹿児島県最南端の地、与論島の蔵元が有村酒造。与論島はサンゴ礁の隆起でできた一年中温暖な南の小島で、島人の親父たちの御用達となっているのが、客人をもてなすための飲酒儀式「与論献奉」にかかせない島焼酎、奄美黒糖焼酎「島有泉」。黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲み心地のこの焼酎は、まさに南の島の贈り物だ。ゆっくりゆっくり、島時間で味わいたい。20度(720ミリリットル)1320円。35度(720ミリリットル)1980円。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元 陶芸家の山田幸子氏が開いた窯。「ゆんぬ・あーどぅる焼」とは、島の言葉で与論赤土焼という意味。島の風土にこだわった陶器で、鉄分を多く含む島の赤土を使い、釉薬にも赤土、サトウキビ、ヤシ、ソテツなど島の自然を活用している。手びねり体験は2200円。10時、14時の2回で要予約。