反戦平和資料館 財団法人わびあいの里・反戦平和資料館は、人生をかけて平和づくりに専念してきた故阿波根昌鴻によって非暴力の平和思想を普及するために設立された。兵器の残骸や兵士の服など戦時中の遺品や戦争時に使用した品が並ぶ資料館。
リリーフィールド公園 戦前まで島に自生していたテッポウユリを復活させようと、平成7年(1995)島の北海岸に沿って整備された公園。毎年4月下旬からゴールデンウイークの期間中に行われる伊江島ゆり祭りには、約20万球、100万輪のテッポウユリが咲き誇り、まるで純白のじゅうたんを敷きつめたように見事で、あたり一面はゆりの香りに包まれる。またゆりが咲いていない時期でも楽しめるように、展望台やオリジナルトリックアートも整備されている。ピクニックや釣り、ダイビングスポットにもなっている。
立神岩 切り立った断崖に囲まれた与那国島の中でも、東南部は最も厳しく、男性的な風景を持つエリア。荒い外海により気が遠くなるほどの時間をかけて造り出された奇岩が点在する。東崎からほど近いところでは、幾層にも分かれた断層を岩肌に見せるサンニヌ台がある。展望台からは、その名の通り軍艦のように見える軍艦岩が、今も波に洗われているのが見える。サンニヌ台から歩いて5分ほどの場所には、その岩の頂上から降りられなくなった若者が、神様に助けられたという伝説が残る立神岩が屹立している。
中村家住宅 約280年前に建てられた豪農屋敷で、沖縄戦の戦災を免れて琉球王朝時代の民家構造を完全に残している。享保10年(1720)頃には地頭職であったため、士族屋敷の形式としての風格もある。ほかにもトゥングワとよばれる屋根裏部分を物置きに使用するために屋根が低くなっている台所や、フールとよばれる豚小屋などに特徴がある。中世の日本の家屋と中国の建築の影響が随所に見られ、琉球時代の裕福な農家の暮らしを今に伝えている。