沖縄海塩研究所 海水のみを原料とした、ミネラル含有率15~22%という高さを誇る海塩「粟國の塩」の製造所。竹を通した立体式塩田タワーで、1週間かけて濃縮した海水をじっくり釜で炊き上げるという独特の製造工程が見学できる。粟国島周辺の澄んだ海と強い北風が吹き込む地形が、ミネラルをたっぷり含んだ塩を造り出している。工場で直接購入可。
粟国島 那覇の北西約60km位置し、周囲約12kmの扇型の島。一島一村ののどかな島で、サンゴ石の石垣たフクギの並木とソテツの原野が広がっている。自然環境を生かして生産される黒糖、もちびきや玉ねぎの農産物と、豊かな海の産物である自然海塩といった特産品も作られている。
立神岩 切り立った断崖に囲まれた与那国島の中でも、東南部は最も厳しく、男性的な風景を持つエリア。荒い外海により気が遠くなるほどの時間をかけて造り出された奇岩が点在する。東崎からほど近いところでは、幾層にも分かれた断層を岩肌に見せるサンニヌ台がある。展望台からは、その名の通り軍艦のように見える軍艦岩が、今も波に洗われているのが見える。サンニヌ台から歩いて5分ほどの場所には、その岩の頂上から降りられなくなった若者が、神様に助けられたという伝説が残る立神岩が屹立している。
中村家住宅 約280年前に建てられた豪農屋敷で、沖縄戦の戦災を免れて琉球王朝時代の民家構造を完全に残している。享保10年(1720)頃には地頭職であったため、士族屋敷の形式としての風格もある。ほかにもトゥングワとよばれる屋根裏部分を物置きに使用するために屋根が低くなっている台所や、フールとよばれる豚小屋などに特徴がある。中世の日本の家屋と中国の建築の影響が随所に見られ、琉球時代の裕福な農家の暮らしを今に伝えている。