渡久山酒造 三代目オーナーの渡久山夫妻が受け継ぐ小ぢんまりとした泡盛酒造所。昔ながらの手法で丁寧に酒造りを行っている。泡盛のビギナーや通でも親しめる酒を造りたいというオーナーの熱意もあり、まろやかで口当りの優しい味わいにファンも多い。豊年(35度)720ミリリットル2600円。工場見学可(要予約)。
ジョイフルショップ 田舎屋 佐良浜港の前にある、泡盛や海産加工品をはじめ菓子や焼物など幅広い商品が揃っている。みやげには伊良部島特産のカツオの加工品がおすすめで、ご飯や泡盛によく合うかつお味噌やかつおの佃煮各450円~、そのまま肴にしたり料理にも使えるなまり節1000円~、かつおの塩辛840円~が定番。意外なところで、島で唯一のパン屋から仕入れているうずまきパン140円も人気。島に来た際には必ず買っていく人もいるとか。
株式会社 宮の華 無肥料、無農薬、無堆肥の国産米にこだわっている。原材料は、熊本県産ヒノヒカリ。契約農家より仕入れ、自社精米し造った酒で、伝統の泡盛の良さを取り入れながら、日本米ならではの甘い香りが特徴だ。平成27年(2015)泡盛鑑評会「沖縄国税事務所長賞」、平成27年(2015)「The Wonder 500 ふるさと名物」認定。うでぃさんのもろみ酢720ミリリットル1680円(税別)は、うでぃさんの酒から出たもろみで造った健康飲料だ。
立神岩 切り立った断崖に囲まれた与那国島の中でも、東南部は最も厳しく、男性的な風景を持つエリア。荒い外海により気が遠くなるほどの時間をかけて造り出された奇岩が点在する。東崎からほど近いところでは、幾層にも分かれた断層を岩肌に見せるサンニヌ台がある。展望台からは、その名の通り軍艦のように見える軍艦岩が、今も波に洗われているのが見える。サンニヌ台から歩いて5分ほどの場所には、その岩の頂上から降りられなくなった若者が、神様に助けられたという伝説が残る立神岩が屹立している。
中村家住宅 約280年前に建てられた豪農屋敷で、沖縄戦の戦災を免れて琉球王朝時代の民家構造を完全に残している。享保10年(1720)頃には地頭職であったため、士族屋敷の形式としての風格もある。ほかにもトゥングワとよばれる屋根裏部分を物置きに使用するために屋根が低くなっている台所や、フールとよばれる豚小屋などに特徴がある。中世の日本の家屋と中国の建築の影響が随所に見られ、琉球時代の裕福な農家の暮らしを今に伝えている。