ふる里海浜公園 島の北側、集落に最も近い海水浴場。目の前に水納島[みんなじま]を望んで、真っ白な砂浜とエメラルドグリーンに輝く海が広がる。遠浅の海は波も穏やか。スノーケルや海水浴が楽しめる。園内には、シャワー・トイレ完備。あずま屋もあり。休日になると海水浴を楽しんだりする親子の姿が見られる。
多良間村ふるさと民俗学習館 島に伝わる民俗資料を展示した郷土資料館。島の人の衣・食・住を柱に、農耕具や漁具、葬送、祭祀に関するものなどが展示され、昔からの暮らしぶりを伺い知ることができる。毎年旧暦の8月に行われる豊年祭、旧暦8月8日に開催する八月踊り(重要無形民俗文化財)の衣装や獅子頭、古くから神への信仰を表す行事のスツウプナカに使用された祭祀道具の展示は歴史的価値の高い資料。
立神岩 切り立った断崖に囲まれた与那国島の中でも、東南部は最も厳しく、男性的な風景を持つエリア。荒い外海により気が遠くなるほどの時間をかけて造り出された奇岩が点在する。東崎からほど近いところでは、幾層にも分かれた断層を岩肌に見せるサンニヌ台がある。展望台からは、その名の通り軍艦のように見える軍艦岩が、今も波に洗われているのが見える。サンニヌ台から歩いて5分ほどの場所には、その岩の頂上から降りられなくなった若者が、神様に助けられたという伝説が残る立神岩が屹立している。
中村家住宅 約280年前に建てられた豪農屋敷で、沖縄戦の戦災を免れて琉球王朝時代の民家構造を完全に残している。享保10年(1720)頃には地頭職であったため、士族屋敷の形式としての風格もある。ほかにもトゥングワとよばれる屋根裏部分を物置きに使用するために屋根が低くなっている台所や、フールとよばれる豚小屋などに特徴がある。中世の日本の家屋と中国の建築の影響が随所に見られ、琉球時代の裕福な農家の暮らしを今に伝えている。