万吾樓 創業110余年。JR安土駅前の和菓子の老舗。信長ゆかりの菓子が並ぶ。信長の愛刀の鍔[つば]を意匠とした二色餡[あん]最中、まけずの鍔170円が名物。信長軍パイ170円は、パイ生地につぶ餡[あん]をはさんだ和洋折衷の味。その他、でっち羊羹安土問答430円や信長セット6個入1300円が人気。季節のオリジナル大福も好評。
滋賀県立安土城考古博物館 中世ヨーロッパの教会建築を思わせる外観。吹き抜け部分は安土城の天主をモデルに設計された。弥生時代から戦国時代にかけての出土品、大岩山遺跡から出土した銅鐸と近江新開古墳の出土品は、国の重要文化財に指定されている。安土城の復元模型、信長に関する歴史資料などを展示しており、安土城についてのビデオも上映。館内見学所要30分。
安土城天主 信長の館 平成4年(1992)のセビリア万国博覧会に、加賀藩の御抱大工に伝わる「天主指図」をもとに安土城天主の5・6階部分が再現され、出展された。万博終了後、移築されたのが信長の館で、新たに庇屋根を増築した華麗な天主が展示されている。信長が狩野永徳[かのうえいとく]一門に描かせた金碧[きんぺき]障壁画が復元され、金箔約10万枚を使った外壁、総朱塗り床など豪華な造りとなっている。VR安土城シアターでは、天正9年(1581)頃完成した安土城を案内され、信長の待つ天主に向かうルイスフロイスの視点から描いたショートムービー(約15分間)を上映。
医王寺 高時川を見下ろす静かな山間に立つ観音堂内に、細い目と薄い唇の端正な顔立ちが印象的な十一面観音立像(重要文化財)がある。平安時代の作。井上靖の小説『星と祭』に、「清純な乙女の姿をモデルにした観音さま」として紹介されている。拝観は奥びわ湖観光協会へ事前連絡が必要。
蓮華寺 聖徳太子が創建し、後に一向上人が再興した。鎌倉幕府崩壊とともに自刃した北条仲時[なかとき]と家臣の墓(史跡)が境内にあり、彼らの名前を記した「陸波羅[ろくはら]南北過去帳」(重要文化財)も残る。長谷川伸作の『瞼の母』で有名な、「番場の忠太郎」の地蔵も祀られている。