福岡市の丘陵地にある公園で、開園は明治14年(1881)。西公園となったのは明治33年(1900)。芝生広場を中心にアスレチック、すべり台がある児童コーナー、博多湾を見下ろす展望台などが整備され、県民憩いの場所となっている。周辺はサクラの名所としても知られ、「さくら名所100選」にも選定。公園入口近くには、福岡藩主・黒田長政を祀った光雲[てるも]神社がひっそりと立つ。大型バス(12m)の進入は不可。花見期間は公園内車両進入不可、駐車場利用も不可。

正式名称は「石城山妙楽禅寺」。多くの寺社仏閣が残る博多旧市街に佇む臨済宗大徳寺派の寺で、本山は京都紫野大徳寺。かつては博多北浜に位置し、元、明、朝鮮との間の外交使節として、外国に出る日本人や来日した外国人の宿所としても機能していた。「ういろう」伝来の場所としても知られる。戦国時代に幾度も戦火に遭うが、江戸時代の初期に現在の場所に移転。墓所には神屋宗湛[かみやそうたん]や伊藤小左衛門[いとうこざえもん]など中世博多を代表する商人も眠っている。座禅体験も行う(要予約)。

「お櫛田さん」の愛称で親しまれる博多の街の総鎮守。創建は天平宝字元年(757)、伊勢松阪の櫛田宮から大幡主大神を勧請したことに始まるという。博多の夏の風物詩として親しまれている7月の博多祇園山笠や10月の博多おくんちが奉納される神社で、境内には博多祇園山笠の飾り山笠が、6月を除き展示されている。