千光寺 建久2年(1191)、宋から帰った臨済宗[りんざいしゅう]の栄西禅師[えいさいぜんじ]が日本で最初に座禅を組んだとされる寺。その時、宋から持ち帰った茶の種を植えたとされる、冨春園[ふしゅんえん]という茶畑が今も残っている。茶畑の小道を下ると、栄西禅師が座禅を組んだという座禅石と冨春庵跡がある。栄西禅師が伝えた宋朝禅林[そうちょうぜんりん]の製茶・喫茶法(抹茶の飲み方)は、後に千利休[せんのりきゅう]によって茶道として広く日本に確立されたが、この話はあまり知られていない。
大賀キャンプ場 的山大島[あづちおおしま]の最東端に位置する、高さ40~70mの大賀断崖の上にあるキャンプ場。炊事場、トイレなどを完備。広々とした草原のフィールド内は自由に使え、オートキャンプをすることもできる。近くには釣場がたくさんあるので、磯遊びやとれたての魚介類でバーベキューも楽しめる。
あづち大島いさりびの里 的山大島[あづちおおしま]のバーベキュー広場。その中にある漁火館[いさりびかん]は、釣り客に人気の宿泊施設。研修施設や多目的ホール、神経痛に効く天然温泉などがある。低料金で宿泊できる。また、玄界灘の新鮮な魚料理2000円~(食事は要予約)が楽しめ、夜はイカ釣り船の漁火が眼下に広がる情緒たっぷりの風情を楽しめる。
武家屋敷通り 石田城跡(福江城跡)近くに位置し、江戸時代の面影を残す古い石垣の塀が続く通り。仲町と南町を結ぶ約400mの通り沿いには、かつて五島藩(福江藩)の中級武士階級の住居が並んでいた。石垣の上にかまぼこ型に積まれている丸い小石は「こぼれ石」と呼ばれ、外部からの侵入者を音で知らせたり、いざという時の武器の役目をもっているという。通りの途中には市指定史跡「福江武家屋敷跡」に建設された「福江武家屋敷通りふるさと館」や武家屋敷松園邸を使用した「山本二三美術館」などの施設もあり、散策するだけでも楽しめる。