京都吉兆 松花堂店 日本料理店「吉兆」の支店。今や弁当の定番である松花堂弁当は、吉兆の創業者・湯木貞一氏が考案したもの。僧の松花堂昭乗が種子入れだった器を小物入れとして使用していたことをヒントに、松花堂弁当を生み出したという。昭乗が晩年過ごした草庵が立つ松花堂庭園を眺めながら、ぎっしり詰まった四季の味を堪能したい。
錦 渡月橋の畔、嵐山公園の中に立つ数寄屋造の料亭。桜の名所嵐山にちなんだ「桜宿膳[おうしゅくぜん]」は、かつて京都の商家で丁稚用に使われていた箱膳にヒントを得て考案したもの。上段に八寸、引出式の下段に季節の炊合せが彩りよく盛られた2段重ねの箱膳に、辛子豆腐や造り、焼き物、椀物などが付いている。料理の内容は季節感あふれる月替わりになっていて、昼の当日席は5800円~。
ひさご 昭和5年(1930)創業。自家製麺の茶そばで知られるが、いつのころからか親子丼1100円のおいしさが口コミで広がり、観光シーズンには行列ができるほどの名物メニューになった。サバ節と昆布で丁寧に取ったそば用のだし汁を使い、鶏肉と玉子2個でふんわりと半熟に仕上げている。