
江戸時代の町並みや歴史的な建造物が残る三国湊は散策するのにぴったりのエリア。江戸情緒溢れるレトロな雰囲気の中、日本海の海の幸を味わったり、伝統文化に触れたり、さまざまな過ごし方が楽しめる。
三国湊ってどんな町?
三国湊町は、江戸時代から明治時代の初期にかけて、北前船交易で隆盛を誇った港町。海上航路の発達で物流の中心地として大変なにぎわいを見せていた。今でも格子戸が連なる町家や豪商の面影が残る商家などから江戸情緒や当時の繁栄を感じることができる。点在する歴史的建造物のほか、レストランやカフェ、市場など見どころがたくさんあるので、徒歩またはレンタサイクルで散策するのがおすすめだ。
英語での案内も可能。詳細は「kitamae-mikuni@outlook.com」へ連絡を。
三国町の文化遺産♪意匠が美しい「旧森田銀行本店」

「森田銀行」は三国湊の発展を支えた豪商のひとつ、森田家が創業し、本店は大正9年(1920年)に落成された。外観は西欧の古典主義的なデザインで、県内に現存する鉄筋コンクリート造りの建造物としては最古のもの。老朽化のため復元保全工事が行われ、1999年に三国町の文化遺産として公開された。


建物内には基本的に無料で入ることができ、さまざまな意匠をじっくり見学することができる。建築当時は最先端だったという窓の巻き上げ式のシャッターや、吹き抜けになっている天井は見どころのひとつ。漆喰の装飾は繊細でありながら豪華で目を奪われる。現在は展示やコンサートなどのイベントにも利用されている。
■旧森田銀行本店(きゅうもりたぎんこうほんてん)
住所:福井県坂井市三国町南本町3-3-26
TEL:0776-82-0299(一般社団法人三國會所)
営業時間:9~17時(夜間催事がある場合は22時閉館)
定休日:月曜(祝日は除く)
料金:無料
江戸時代から続く伝統の技にふれる!「三国提灯 いとや」

三國神社で毎年5月に開催される三国祭は、北陸三大祭りのひとつ。大きな人形を乗せた山車が町を練り歩くのが特徴で、山車や家の軒先に吊される提灯は「三国提灯」と呼ばれ、祭りに華を添えている。この三国提灯の伝統を守り伝えているのが「三国提灯 いとや」。今でも竹ひごと和紙を使い、江戸時代と同じ製法で提灯を手作りしている。

インテリアの照明として使える三国提灯キット「湊灯」(9350円)や、三国湊をモチーフにデザインした和雑貨ブランド「恋みくに」など、近年では、三国湊の伝統や文化が自宅でも楽しめるよう、お土産の開発にも力を入れています。

明治時代から続く蔵を利用した工房では、三国提灯づくりの体験にも挑戦。骨組みからのり付け、和紙張り、絵付けまで本格的に提灯を作る三国提灯づくり体験(4500円)と、提灯の絵付けで伝統工芸に触れる提灯絵付け体験Pro(3500円)の2コースがある。工房オリジナルの素材が用意されているので、絵が苦手な人でもすてきな作品を作ることができる。
■三国提灯 いとや(みくにちょうちん いとや)
住所:福井県坂井市三国町南本町2-3-29
TEL:0776-81-3574
営業時間:9~20時
定休日:水曜
■三国提灯 いとや工房(みくにちょうちん いとやこうぼう)
住所:福井県坂井市三国町北本町4-4-46蔵2階
TEL:0776-81-3574
営業時間:11~16時
定休日:水・土・日曜 ※要予約。繁忙期は不定期開催
美食×古民家!「オーベルジュほまち 三國湊」で贅沢な宿泊体験を

「オーベルジュほまち 三國湊」は、古民家をリノベーションした分散・滞在型宿泊施設で、9棟16室のホテルと1棟のレストラン「タテルヨシノ 三國湊」を備えたオーベルジュ。かぐら建て町家をはじめとした伝統的な日本建築をモチーフとしており、三国の風土や風情を感じながら、伝統や四季の変化を楽しむことができる。

分散型の施設のため、9つの宿泊棟は三国湊の町の中に点在している。庭に趣向を凝らした客室や、かぐら建ての様式を残した客室、格子窓が特徴的な客室など、バリエーションが豊富で、それぞれ異なった設えがポイント。どの客室も快適な設備が整っており、モダンでありながら和の風情も楽しめる造りになっている。

お食事は、フレンチ料理界のスターシェフである吉野建氏がプロデュースするレストラン「タテルヨシノ 三國湊」で。越前がにや若狭牛、甘えびほか、三国湊と福井県産が誇る新鮮な食材を使った芳醇なフレンチを堪能しよう。
■オーベルジュほまち 三國湊(おーべるじゅほまちみくにみなと)
住所:福井県坂井市三国町南本町3丁目4-39(NTT三国局舎ビル1F)
TEL:0776-82-0070
営業時間:チェックイン14時/チェックアウト11時
定休日:水曜
料金:要問合せ
- 本記事は一部「るるぶ&more.」の掲載内容を基に作成しています。
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