牡丹焚火 国指定名勝「須賀川牡丹園」内において、天寿を全うした牡丹の古木や折れた木を供養する行事。大正時代初めに、俳人でもあった園主が地元の親しい俳人たちを招いて行っていたものが今に受け継がれている。夕闇の中に、かすかな香りを漂わせながら燃え上がる焔は、余情的な雰囲気を醸し出す。昭和53年(1978)「牡丹焚火」が俳句歳時記の冬の季語として収載された。平成13年(2001)には環境省の「かおり風景100選」に選ばれた。
松明あかし 430年以上の歴史を誇る須賀川市の伝統行事。長さ約8m、重さ2トンの巨大な松明を若者たちが担いで街中を練り歩き、会場の五老山へ向かう。到着後、人力で立てられる松明を含め約20本の松明に次々と点火される。松明太鼓の轟のなか巨大な松明が燃え盛る光景は圧巻。 画像提供:須賀川市観光交流課
第43回須賀川市釈迦堂川花火大会 福島県内でも有数の花火大会。有名花火師による尺玉の競演や音楽に合わせて数カ所から打ち上がる音楽創作花火、超特大のスターマインやナイアガラなど多彩な花火が華麗に夏の夜空を彩る。場所取りを気にせずゆったりと花火を観覧できる有料観覧席からは、大迫力の花火を間近で見ることができるため、毎年完売するほど人気となっている。
磐梯神社の舟引き祭りと巫女舞 飯舟[いいふね]と呼ばれる木舟に米俵を3俵重ね、舟の両端に2本の綱をつけ、氏子が東西に引き合う。3回勝負で東が勝てば「豊作」、西が勝てば「米の値段が上がる」というその年の作柄を占う神事。その判定は磐梯明神が直接姿を現し行う。同日開催される巫女舞は3つの舞で構成されており、「榊の舞」「弓の舞」「太刀の舞」が奉納される。