南峰堂 参道を上ってきた人々が一服した茶屋が、この店のはじまり。大門前に立ち、自慢の酒まんじゅうを大正時代から作り続けている老舗だ。現在はみやげが中心だが、店内でお茶を飲みながら食べることもできる。自家製の餡を使った、酒まんじゅう1個150円、草餅を餡で包んだ、あんころ餅1個150円、焼餅と草餅を組みあわせた大門力餅10個入り1500円。あっさりした甘みと、素朴な味わいが人気の品だ。
かさ國 金剛峯寺御用達の和菓子店。みろく石1個130円は、奥の院にあるみろく石の形をした菓子。願い事が叶うといわれ、山内の宿坊などでもよく出される。ほどよい甘さのつぶ餡が入っている。店内では参拝者にほうじ茶のサービスもあり、歩き疲れたらここでひと休みするのもよい。秘伝の仏手柑の餡を使った最中三鈷の松6個入り1300円など、ほかにも高野山ゆかりの銘菓が数種類ある。
麩善 文政年間(1818~1830)から生麩作り一筋の老舗。生麩は精進料理で肉の代わりになるもので、現在も高野山の多くの宿坊で使われている。料理用の生麩は季節ごとに、梅・桜・モミジにかたどっている。ヨモギ麩で餡をくるみ、笹で巻いた笹巻あんぷはつるっとした食感がよく人気がある。5種類の生麩と笹巻あんぷのセットもあり。
東光寺 湯の谷川のほとりにある天台宗の寺。本尊の薬師如来坐像は3mもあり、長い年月をかけて湯の花が積もり、石化してできたもの。昔、その左胸から温泉が吹きだしたことから湯ノ胸薬師と親しまれるようになり、転じて湯の峰とよばれるようになった。
無量寺 虎関[こかん]師錬開山の臨済宗東福寺派の寺。天明6年(1786)、津波で大破していた寺を愚海[ぐかい]和尚が再建した際、友人の画家・円山応挙が再建祝いとして方丈の障壁画を描き、その作品を弟子の長沢芦雪が寺に届けた。芦雪もまた、この寺に滞在している間、多くの襖絵などを描き残したため、無量寺は「芦雪寺」とよばれている。