樫立向里温泉ふれあいの湯 八丈島樫立地区にある町営の公共浴場。山の中にあり海などの眺望は望めないが、その分ほかの温泉施設に比べ観光客が少ないので、ゆったりとした入浴を楽しみたい人におすすめ。大ぶりに作られた浴槽は総檜造りで、小さいながら露天風呂もある。泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉で茶褐色の湯は舐めると塩辛く、湯冷めしにくいのが特徴。休憩室では地元の人との語らいや情報交換ができる。
丸十 八丈の珍味・くさやを製造・販売。加工場がそのまま店舗になっていて、敷地に一歩足を踏み入れたとたん、独特の香りに包まれる。人気はくさやの王様ともいわれる、青ムロアジのくさや1kg2600円~。あらかじめ焼いてあるパック入りの焼きくさや650円もあり、匂いを気にせずそのまま持ち帰りできる。おかず用にキズモノの安いくさやはお得。キンメ・シイラ・マグロ・サメなど珍品くさやが季節ごとに味わえる。また、アシタバ加工品が大人気。
民芸あき 100年以上昔に立てられたという古い民家を利用した民芸調のみやげ店。畳が敷かれた店内には小物から反物まで豊富な品揃えを誇る黄八丈製品をはじめ、店オリジナルの菓子類、島焼酎やサンゴ製品、雑貨まで幅広い品目が美しくディスプレイされ、見るだけでも楽しめる。黄八丈の端切れを使った猫540円~は手頃な価格で人気が高い。
清水寺 鐘楼、水屋、観音堂が市の有形文化財に指定される古寺。鐘楼は天保13年(1842)建立とされ、入母屋造り、銅板葺きで、朱雀、青龍、白虎、玄武の彫刻がはめこまれ、中央に口径約72cmの鐘が吊られている。急階段を上がった先にある観音堂は、嘉永3年(1850)再建といわれ、軒唐破風の向拝が設けられ、彫刻装飾が多く施されており、幕末期の傾向をよく表しているという。
新田神社 東急電鉄多摩川線の武蔵新田駅から徒歩数分のところにある新田氏ゆかりの神社。正平13年(1358)に矢口の渡しで謀殺された新田義興(義貞の子)の御霊を鎮めるため、新田大明神として祀ったのが始まり。浄瑠璃・歌舞伎『神霊矢口渡』でも知られる、江戸中期の蘭学者・戯作者平賀源内が参拝し、境内の神聖な篠竹で作った厄除開運・邪気退散の「矢守」は、破魔矢の発祥とされている。