珍重庵 勝浦店 特製の餡を生地で包み熊野芋の形に似せ、串刺しにし回転させ焼き上げた、あんのし10個入り972円が評判の店。あんのしとは、熊野方言で「あのね」という問いかけ言葉に由来する。その他、紀州産梅を口当たり良くさっぱりとした風味に仕上げた吉祥果。カステラ生地につぶ餡を入れホイルで包んで焼きあげたまろやかな焼き菓子補陀落。紀州産の餅粉に黒糖を練り込み、特殊焙煎したキビ粉をまぶして食べるお鴉[からす]さまなどもおすすめ。珍重庵の和菓子は熊野信仰や故事にまつわる名の銘菓が多い。
焼きたてのパンサンタ 早朝から宵まで、順次、約100種の焼きたてパンを店内に並べる地元で人気のパン店。アイディアマンである店主は北山村産のじゃばらを使ったじゃばらタルト1260円や、マグロを形どったチョコクリーム入りのまぐろちゃんパン500円など、熊野の特産物とコラボさせたユニークなパンを数々誕生させた。
丸正酢醸造元 那智黒米寿(720ミリリットル3780円)は、低農薬栽培したもち玄米と那智の伏流水を用いて500日以上かけて手作りする古式醸造酢。モンドセレクション最高金賞を受賞し、自然健康食品として人気。
温泉寺 龍神温泉元湯前の高台に立つ温泉寺は、弘法大師が開湯の折に瑠璃光薬師如来[るりこうやくしにょらい]を安置した草庵が始まり。宝永2年(1705)に明算[みょうざん]という僧侶が頑固な腫れ物を治した礼に薬師堂を再建したといわれる。
恋人岬 婦夫波[めおとなみ]とは、恋人岬と「陸の黒島」の間の狭い海峡に、東西から打ち寄せ合う波のこと。波が寄り添う姿からこう呼ばれ、波がぶつかりあって高く立つことから合掌波ともいわれる。また、恋人岬の斜面では、厳冬期を除いてブーゲンビリアの花も見られ、「陸の黒島」と少し沖に浮かぶ「沖の黒島」の美しい景観は、江須崎などとともに「すさみ八景」に選ばれている。