御前湯 江戸時代には黒田藩が温泉奉行を置いたという、由緒ある二日市温泉にある共同浴場の一つ。筑紫野市武蔵財産区営御前湯が正式名称で、市民のコミュニケーションの場として作られた日帰り入浴施設だ。1階は気泡湯やジェットバスなどがある浴場、2階にある休憩室は有料。清潔で安全な温泉施設をモットーに営業している。
博多湯 1350年前の飛鳥時代から滔々と湧き出る九州最古の温泉である二日市温泉にあり、江戸時代創業という福岡県で最も古い日帰り温泉である。敷地内の源泉からそのまま注がれる掛かり湯と湯船のお湯は硫黄の香りがする、とても新鮮なお湯だ。近くにあり九州最古の仏蹟である武蔵寺の薬師如来由縁のため、薬師湯とも呼ばれていた。薬師如来は疾病を治癒して寿命を延べ、病苦を救うとされている。2階は無料で休憩できる大広間が2つあり、自由に利用できる。飲用できる源泉水で入れたコーヒーやカキ氷(春~夏)も販売している。
大丸別荘 3000坪の美しい庭園を持つ二日市温泉の純和風の宿で、昼食付きの日帰り入浴ができる。二日市温泉は、『万葉集』にも歌われた1360年からの歴史をもつ温泉。大浴場次田の湯は100坪ほどの広さがあり、源泉をそのまま湯船に注いでいる。季節の素材にこだわった食事も評判だ。
寺町 江戸時代に久留米城防御のため寺院が集められた町。17の寺院が建ち並び、今でも江戸時代の面影が残っている。それぞれの趣ある寺には、久留米で活躍した多くの先人の墓碑がある。最もよく知られた人物は、勤王の志士高山彦九郎・久留米餅の始祖の井上伝・久留米つつじの始祖坂本元蔵・洋画家古賀春江などがいる。
水天宮 全国にある水天宮の総本宮。安徳天皇の生母・高倉平中宮[たかくらたいらのちゅうぐう]に仕えた按察使局[あぜちのつぼね]伊勢が、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の霊を弔うために祀ったのが始まり。安産、子授け、水難除け、子どもの守護神として知られる。
福聚寺 足立森林公園の一角にある黄檗宗[おうばくしゅう]の寺。藩主・小笠原忠真[おがさわらただざね]が寛文5年(1665)に建立した。その後、幕末の長州騎兵隊の兵火や火災などで消失した。本堂は享保2年(1717)に再建。開山堂などは明治以降に建てられた。本堂裏に庭園があり、足立山を借景に自然石を配した雪舟庭は必見。裏山方面の境内は一部見学不可のところがあるので注意しよう。