御前湯 江戸時代には黒田藩が温泉奉行を置いたという、由緒ある二日市温泉にある共同浴場の一つ。筑紫野市武蔵財産区営御前湯が正式名称で、市民のコミュニケーションの場として作られた日帰り入浴施設だ。1階は気泡湯やジェットバスなどがある浴場、2階にある休憩室は有料。清潔で安全な温泉施設をモットーに営業している。
大丸別荘 3000坪の美しい庭園を持つ二日市温泉の純和風の宿で、昼食付きの日帰り入浴ができる。二日市温泉は、『万葉集』にも歌われた1360年からの歴史をもつ温泉。大浴場次田の湯は100坪ほどの広さがあり、源泉をそのまま湯船に注いでいる。季節の素材にこだわった食事も評判だ。
天拝山歴史自然公園 標高258mの天拝山の登山入口近くにある公園。まず、目に付くのは、池を利用した大型の水上ステージだ。木造で瓦屋根で風格を感じさせられる。この園では、さまざまな植物や野鳥を観察できる。自然と調和した東屋や散策路があるなど、自然を生かしたつくりになっており、くつろぐにはおすすめだ。春に開催される藤まつり、また、秋に開催される観月会も好評だ。
寺町 江戸時代に久留米城防御のため寺院が集められた町。17の寺院が建ち並び、今でも江戸時代の面影が残っている。それぞれの趣ある寺には、久留米で活躍した多くの先人の墓碑がある。最もよく知られた人物は、勤王の志士高山彦九郎・久留米餅の始祖の井上伝・久留米つつじの始祖坂本元蔵・洋画家古賀春江などがいる。
水天宮 全国にある水天宮の総本宮。安徳天皇の生母・高倉平中宮[たかくらたいらのちゅうぐう]に仕えた按察使局[あぜちのつぼね]伊勢が、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の霊を弔うために祀ったのが始まり。安産、子授け、水難除け、子どもの守護神として知られる。
福聚寺 足立森林公園の一角にある黄檗宗[おうばくしゅう]の寺。藩主・小笠原忠真[おがさわらただざね]が寛文5年(1665)に建立した。その後、幕末の長州騎兵隊の兵火や火災などで消失した。本堂は享保2年(1717)に再建。開山堂などは明治以降に建てられた。本堂裏に庭園があり、足立山を借景に自然石を配した雪舟庭は必見。裏山方面の境内は一部見学不可のところがあるので注意しよう。