GD(Green Destinations)とは
オランダを拠点とする国際非営利団体で、世界持続可能な観光協議会(GSTC)※1が認定した組織のひとつです。
世界中の持続可能な観光地域づくりにおける取り組みを評価、マネジメントすることを目的としています。
※1:世界持続可能な観光協議会(GSTC:Global Sustainable Tourism Council)とは、世界の持続可能な観光の推進と国際基準(ガイドライン)を策定することを目的に、2008年に発足した国際非営利団体です。
GSTCが管理する国際基準は、国連世界観光機関(UNWTO)の指示の下、開発された基準で国際連合環境計画(UNEP)などの国連機関、民間企業、NGOなど世界150以上の団体と連携し、策定した基準の適切性がモニタリングされています。
世界の持続可能な観光地TOP100選(Green Destinations TOP100)とは
GDが世界中の持続可能な観光の国際基準を取り入れ、より良い地域づくりに努力している地域を2014年から毎年選出し、広く発信しているアワードです。
エントリーには、持続可能な観光に関わる幅広い国際基準のうち、(1)「景観保全や文化財の保護、エネルギー消費量の削減など」の特に重要な15項目の指標(2年目は30項目)を60%以上クリアしていること、(2)地域の優れた取組事例「グッド・プラクティス・ストーリー」の存在が必要になります。
<2023年の受賞ストーリー内容>
国の伝統的工芸品である「丸亀うちわ」の伝統を継承する取り組みが、世界の持続可能な観光地を表彰する国際認証機関グリーン・デスティネーションズ(以下、GD)により2023年のカテゴリー「Culture&Tradition」(文化と伝統)において、世界TOP100に選出されました。
丸亀市の主な観光素材の1つである「丸亀うちわ」をきっかけに、観光が地域の交流人口の増加、伝統文化の継承、地域経済の振興、環境保全などにも貢献していることが世界的に評価されました。

<2025年の受賞ストーリー内容>
「街が教室になる ― 次世代に繋ぐ、学びから始まる循環型観光」
2022年、丸亀市は地域内外の観光関連事業者とともに横断型ワーキング・グループを立ち上げ、地域観光課題の共有と再構築に取り組みました。加えて、学生との連携を通じて、地域資源の循環や教育的価値の創出にも力を注ぎました。地域資源の流れを可視化する「循環図」を活用し、廃棄物削減や食文化を軸とした資源循環の仕組みづくりに取り組みました。
丸亀うちわや中津万象園、タンジールカフェ、レモン農家(まるく農園)、レオマリゾート、(株)パブリックなどを対象に、地域課題に即した実践的なプロジェクトを展開。学生によるフィールドワークやモデルツアーを通じて、地域資源の再解釈と活用が進められ、持続可能な観光の実践に繋がりました。
さらに市では、これまで取り組んできた地域課題の洗い出しから産官学連携での解決策を打ち出し、実現可能性の高い内容から実行していくプロセスを教育旅行向けに探究学習プログラムとして造成し、誘客に結び付けています。
こうした地域資源の循環と教育価値の創出を両立するモデルの構築は、行政・地域事業者・学生がともに築いた未来に繋がる成果として、世界的に評価されました。

今回、丸亀市は「文化と伝統」と「社会福祉」関する取り組みが特に評価され、シルバーアワードとなりました。

| 基準取得率 | 認証 |
| 60%以上70%未満 | ブロンズアワード |
| 70%以上80%未満 | シルバーアワード |
| 80%以上90%未満 | ゴールドアワード |
| 90%以上100%未満 | プラチナアワード |
| 100% | グリーンディスティネーション認証 |
