ながさき県民の森

西日本有数の広さを誇る森林公園内にあるキャンプ場。オートキャンプ場と一般キャンプ場に分かれ、バリアフリー対応のバンガローも完備。敷地内には森林浴ができる散策ルートも。アスレチックや、気軽に木工細工が楽しめる本格的な体験施設など、さまざまな施設が充実している。

西日本有数の広さを誇る森林公園内にあるキャンプ場。オートキャンプ場と一般キャンプ場に分かれ、バリアフリー対応のバンガローも完備。敷地内には森林浴ができる散策ルートも。アスレチックや、気軽に木工細工が楽しめる本格的な体験施設など、さまざまな施設が充実している。

世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である西彼杵半島西岸の集落。宣教活動が直接あったこの地には、江戸初期に多くの潜伏キリシタンが存在。村役もキリシタンで、「お帳」と呼ぶ組をつくり、祈りの言葉「オラショ」を唱え、指導者「ジヒサマ」のもと密かに洗礼や葬儀を行っていた。明治12年(1879)にド・ロ神父が赴任して潜伏は終わりを迎えた。出津漁港から出津川流域の山の斜面一帯にかけて広がる集落には、固有の埋葬方法がとられた墓地や代官所跡、庄屋屋敷跡のほか、仮の聖堂跡、ド・ロ神父建立のカトリック出津教会(出津教会堂)などが点在。段々畑や家の塀などに多くの石積みの石垣や石塀が見られ、「長崎市外海の石積集落景観」として国の重要文化的景観にも選定されている。

夕日を望む高台にあり、直売所やテイクアウト館、レストランを併設した道の駅。

『沈黙』『深い河』などで知られる、遠藤文学をしのぶ文学館。遠藤氏の遺品約3万点を収蔵し、館内では生原稿やペンなどを展示している。閲覧室や売店を併設。所要30分。

明治12年(1879)に外海地方の主任司祭として赴任したフランス人宣教師マルコ・マリー・ド・ロ神父の遺徳と偉業を紹介する記念館。布教活動に加え、出津教会堂の設計・施工などの建築事業、出津救助院をはじめとする社会福祉事業、農業や漁業の指導、医療や教育の事業などあらゆる分野で奉仕した。記念館の建物は、明治18年(1885)に建てられた出津救助院の鰯網工場で、後に保育施設として使われた国指定重要文化財の建物を利用。館内には、キリシタン暦や祭服、燭台などの宗教関連のものをはじめ、洋式作業着や医療機器、大工道具、ミシンなど、神父が行ったさまざまな事業に関する品々を展示。なかでも、フランスから取り寄せた愛用のオルガン、県指定有形文化財の青銅製の方形大型メダルのプラケットや日本人絵師に作らせた木版画などは興味深い。

長崎市外海地区の先史時代の遺跡や中世の神浦氏の歴史、近世の大村・佐賀両藩時代の潜伏キリシタンの歴史・文化などを解説・紹介。1階の展示室では、昔使われていた漁具や農具、機織やむしろ編みなどの道具、生活道具などを展示。昔の農家内部や鍛冶屋の復元展示もある。外海地区の発展に貢献したド・ロ神父の指導による道具類や技術の活用状況もよく分かる。外海の石積み集落景観はパネルや映像で紹介。2階には外海地区インフォメーション施設があり、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に関する資料やキリスト教の歴史が分かる資料を展示。16世紀前半の山城・神浦城跡、縄文・弥生時代の砂丘遺跡である出津遺跡や黒崎地区にある宮田古墳群の出土品なども展示されている。

世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つとして登録された西彼杵半島西岸の出津集落。出津文化村は、出津集落のド・ロ神父関連の史跡や施設などが集まったエリアのこと。最初に訪れたいのは、バス停出津文化村近くにある長崎市外海歴史民俗資料館。資料館前には作家・遠藤周作ゆかりの沈黙の碑がある。文化村のほぼ中心にはド・ロ神父記念館。隣接して神父が私財を投じて建てた授産・福祉施設の旧出津救助院も。ここからド・ロ神父の設計・施工の出津教会堂までは神父や遠藤周作が歩いた歴史の道が通じ、途中にはド・ロ神父ゆかりの井戸も見られる。資料館から教会堂まで徒歩10分。

江戸時代の禁教令の下、外海地方で信仰を維持し続けた潜伏キリシタンの伝承地の1つ。バスチャンは、外国人の司祭や修道士が追放された後、外海や浦上、五島の人々に日繰り(キリスト教の行事の暦)や予言などを遺した伝説の日本人伝道士。バスチャン屋敷跡は、役人に見つからないように隠れ住んだといわれる隠れ家跡で、長崎市指定史跡。現在は、木々の深い緑の中に、質素な石積みの小屋が立てられている。遠藤周作の小説『沈黙』を元に制作された映画『沈黙-サイレンス』のため、マーティン・スコセッシ監督もこの地を視察している。

外海歴史民俗資料館そばにある文学碑。作家・遠藤周作の小説『沈黙』ゆかりの碑で、周作が生前中の昭和62年(1987)に建立された。碑は大小2つの岩から成り、1つには「沈黙の碑」と刻まれ、もう1つには、周作がこの碑のために著した「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」の言葉が刻まれている。小説『沈黙』は、大村藩の黒崎村(現・長崎市外海地区の西出津町、東出津町、下黒崎町一帯)を舞台として、江戸時代初期のキリシタン弾圧下のポルトガル人司祭を通じ、神と信仰の意義を問い描いたもの。昭和46年(1971)には篠田正浩監督によって、平成28年(2016)にはマーティン・スコセッシ監督によって映画化されている。

世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「外海の出津集落」内に立つ出津教会堂のほど近くにある。出津教会堂を建てたド・ロ神父は、村民のために農業や漁業の指導、医療や教育の事業などさまざまな活動をした。その活動の1つとして、明治16年(1883)に創設したのが出津救助院。結婚前の女性に教育や授産事業を行う拠点として神父自ら設計、私財を投じて建てた福祉施設だ。かつての庄屋屋敷跡にあり、今も授産場やマカロニ工場、製粉工場、薬局などの建物が残っている。中心となる授産場の建物は木造と石造り。1階がパンやそうめん作りなどの作業場で、中央の床には地下貯蔵庫、建物東側にはパン焼窯跡がある。2階は女性たちの生活の場、教育の場、祈りの場であり、ヨーロッパから取り寄せたミシンや編み機を使った仕事場でもあった。隣のマカロニ工場の製品と併せて、救助院の多くの製品が長崎居留地の外国人に販売され、輸出もされたという。現在、食と農の体験活動施設として利用されている旧製粉工場では、施設ゆかりの商品を販売。授産場とマカロニ工場の建物、ド・ロ塀と呼ばれる塀は国指定重要文化財だ。