
■木製の「麹室」で育てる麹が生み出す、「繁桝」の奥深き味わい
1717年、福岡県南部に位置する八女市にて創業。
酒造りに真摯に向き合い、長い歴史の中で培った技と経験をもとに品質本位の酒造りを続けています。

代表銘柄は「繁桝」。あらゆる料理に合わせやすいドライな味わいが、地元の人々に長く深く愛されています。

特に強いこだわりを持っているのが「麹」です。
麹とは、蒸米に「麹菌」を繁殖させたもので、日本酒の品質を大きく左右する要となる存在です。そのため「麹造り」は酒造りで最も重要な工程の一つと言われています。

高橋商店の麹造りは、手づくり。蔵人が手間と時間をかけて、丁寧に製造しています。

創業300周年をきっかけに、得意な麹造りにさらに磨きをかけたいと、約130平方メートルという国内最大規模の麹室(麹造り専用の部屋)を新設。今の主流であるステンレスではなく、あえて、昔ながらの“天然木”を選択しました。天然木は手入れが大変という側面はあるものの、生き物である麹にとって、居心地の良さは抜群。より良質な麹へと育成することが期待できるのだそうです。

■JASオーガニック認証を取得、環境配慮型商品ラインナップ拡充へ
高橋商店は、地元を大切にしつつ、海外に向けた展開も着々と強化。
2022年、国際基準の食品安全規格「JFS-C規格」を日本酒メーカーとして初めて取得しました。

さらに2025年には、「有機酒類」としてJASオーガニック認証を取得しました。
JASオーガニック認証とは、国が定めた有機JAS規格に基づき、原料の栽培から酒造り、出荷までの工程が適切に管理されていることを第三者機関が認証する制度。認証取得を通じて、世界的に高まっている環境配慮型の商品に対するニーズに応えていきたいと意欲を見せています。

近年、高橋商店が日本酒業界を最も驚かせたのが、インドでの酒造りへの挑戦です。2024年2月、インドの首都デリーにて現地法人を設立しました。
インドは人口約14億人を抱える巨大市場ですが、宗教上の理由から飲酒しない人が多いほか、酒類に関する法律も厳格で関税も高額。さらに、酒の所持自体を禁じている州も存在します。こうした参入ハードルの高さから、日本酒市場は他国と比べてまだ開拓が進んでいない、いわばブルーオーシャンの状態です。そこで、パイオニアとして“Only One”の存在になれる可能性に賭け、インドでの地酒造りを決断しました。
インドで原料となる米や水を調達し、インドに酒蔵を構えて地酒を醸し、インドの人たちの声を反映し、インドの食に合う酒を、関税に左右されない適正価格で販売する――この目標の実現に向けて、着実に歩みを進めています。
■トンネル設計の元土木技師が挑む、300年超の老舗の未来
次々とチャレンジを続けている中川社長の前職は、なんと土木技師です。
地下鉄などを通すためのシールドトンネルの建設設計を専門に手がけていたそうです。その後、先代社長の娘さんとの結婚を機に、高橋商店に入社。全く未経験の仕事をするというのは非常に勇気のいることでしたが、「自然と真剣に向き合いながら造る」というのは土木も酒造りも一緒であり、昔の経験を今の仕事に生かせている、と語っています。
同業界出身者が主流の日本酒業界において、異業種で培った知識や発想は貴重な資産。新たな視点から酒造りや市場開拓、経営に新風を吹き込む力となっています。
300年以上の歴史を誇る九州有数の老舗が、これからどのような新章を描いていくのか――多くの日本酒ファンが期待を寄せています。
■お薦め銘柄
大吟醸 箱入娘

その名の通り、まるで愛娘を育てるように、酒造りの技を尽くして醸された大吟醸酒です。
日本航空(JAL)国際線ファーストクラスの機内酒に採用されたこともある名品。華やかな香りと味わいが、飲む人を魅了します。
常温または冷やして飲むのがお薦めです。
繁桝 純米大吟醸50

ほんのり香るフルーティな吟醸香と、ややドライでふくよかな味わいが秀逸。匠の技で絶妙のバランスに仕上がっており、思わず盃が進みます。常温でも、キリッと冷やしても美味しくいただける、渾身の美酒です。
繁桝 クラシック 特別純米

地元・福岡県で開発された酒米「夢一献」を、丁寧に磨いて醸しました。口に含むとふくよかな旨みが広がり、喉ごしは爽やか。常温から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめ、毎日でも飲みたくなる純米酒です。
繁桝 吟のさと 純米吟醸

「吟のさと」は、高品質な原料米を求める声に応え、福岡県が開発。最高級の酒米「山田錦」並に品質の良いお酒が造れると、人気が高まっている酒米です。
このお酒は、上質な米のうま味と、ふくらみのある味わいが特徴。是非、冷蔵庫で冷やしてお楽しみください。
【高橋商店 会社概要】
住所:福岡県八女市本町2-22-1
アクセス:
・JR鹿児島本線 羽犬塚駅下車 タクシーで約20分
・九州道八女ICより車で12分
電話番号:0943-23-5101
公式ウェブサイト:http://www.shigemasu.co.jp/
※本記事は、日本語からその他外国語に機械翻訳しています



