真木大堂 36坊の霊場を有し、国東最大の寺院だった。国の重要文化財に指定された9体の木造仏像の傑作が安置され、往時の隆盛を偲ばせる。白牛にまたがる大威徳明王像や不動明王像、四天王像などがずらりと並ぶ姿は見応え充分だ。
富貴寺 養老2年(718)創建と伝えられる天台宗の古刹で、六郷満山[ろくごうまんざん]の本山末寺。大堂(国宝)は平安後期の作、カヤの白木造りで九州最古の木造建築だ。極楽浄土を描いた壁画(重要文化財)保護のため、雨天時は見学不可なので注意。宇治平等院鳳凰堂(京都府)、平泉中尊寺金色堂(岩手県)と並ぶ阿弥陀堂の一つ。
熊野磨崖仏 鋸山山麓から入り、全長90mの乱雑な石段を登ると、絶壁に巨大な不動明王と大日如来の磨崖仏が鎮座する。どちらも7~8m級の半身像で、造立は藤原末期と推定。石仏としては国内最大級・最古のものだ。国の史跡と重要文化財に指定されている。
鹿鳴館 名勝・深耶馬渓の一目八景のなかに位置するやすらぎの宿・鹿鳴館で、日帰り入浴が可能だ。源泉かけ流しの温泉は貸切もできる(要確認)。岩風呂は浴槽の一部に木が生えている自然の岩を使い、天井も高く開放的で露天気分を味わえる。自慢の手打ちそばは、冷し山かけそば、とりそばがおすすめで、昼食によい。
東光寺 五百羅漢で知られる曹洞宗の禅寺。境内に安置された五百羅漢像は、一人の石工覚兵衛[かくべえ]が文久3年(1863)から19年の歳月を費やし彫り上げたもの。521体の石仏の顔は個性的で表情もさまざま。