市販日本酒の頂点を決する「SAKE COMPETITION」の審査結果が発表

市販日本酒の頂点を決する「SAKE COMPETITION」の審査結果が発表

■「審査員も審査される」独自の仕組みが、公正な評価を実現

日本酒のトレンドを牽引する、世界最大級の品評会「SAKE COMPETITION」。「消費者が本当においしい“市販酒”に出会うためのコンペティション」を理念に掲げ、2012年より東京の酒販店・はせがわ酒店が中心となり開催されています。

▼ SAKE COMPETITION :https://sakecompetition.com/
▼ はせがわ酒店:https://www.hasegawasaketen.com/

このコンペティションの大きな特徴は、審査の厳格さです。先入観に左右されることなく、純粋に味のみで評価できるよう、銘柄を完全に隠したブラインドテイスティング方式を採用しています。特筆すべきは、審査員もまた審査される立場にあること。評価の一貫性に欠けると判断された場合、翌年以降は審査員から外されることもあるそうです。それだけに毎年、審査結果には業界関係者が固唾を飲んで注目。上位入賞銘柄は売り上げが飛躍的に伸びることでも知られており、2026年には全国367蔵から1,139点が出品されました。

■2014年以来となる2部門制覇を果たした「みむろ杉」

2026年6月10日、「SAKE COMPETITION 2026」の表彰式が東京のTAKANAWA GATEWAY CITYにて開催されました。式には、蔵元を中心に約300名が出席。栄冠の行方を左右する結果発表の瞬間には、誰もが息をひそめて耳を傾け、会場全体が張り詰めた緊張感に包まれていました。

「みむろ杉」今西酒造(奈良県) https://imanishisyuzou.com/

今年の表彰式で圧倒的な存在感を示し、会場を席巻したのは、「みむろ杉」を醸す今西酒造(奈良県)。なんと、「純米酒部門」で「みむろ杉ろまんシリーズ Dio Abita(ディオアビータ)」が1位を獲得したのみならず、「純米吟醸部門」でも「みむろ杉ろまんシリーズ 純米吟醸 山田錦」も1位に輝いたのです。このコンペティションでの“二冠”は、2014年以来となる快挙とあって、会場からどよめきが起きました。

2011年に実家の今西酒造へ入社した今西 将之(いまにし まさゆき)社長は、巨額の負債を抱え廃業寸前だった蔵を再建したことで知られます。その原動力となったのが、高品質な純米酒への徹底したこだわりでした。「軽く美味しい酒造り」を信条とする同蔵の酒は、13度前後と比較的低アルコールでありながら、フレッシュでジューシーな透明感のある味わいを実現。日本酒初心者から愛飲家まで幅広い層を惹きつけています。

■火災の知らせからわずか数日――笹正宗酒造の「純米酒部門」第2位に会場が沸く

左より、川敬商店(宮城県)、今西酒造(奈良県)、相原酒造(広島県)、木屋正酒造(三重県)

また、「純米大吟醸部門」では相原酒造(広島県)の「雨後の月 純米大吟醸」、「Super Premium部門」では木屋正酒造(三重県)の「而今特等雄町」、「モダンナチュラル部門」では川敬商店(宮城県)の「たちばなや 純米吟醸」が1位に選出されました。

「モダンナチュラル部門」とは、伝統製法である生酛/山廃/菩提酛のどれかで造った日本酒が対象の部門です。いずれも人工的な乳酸を加えずに自然の乳酸菌を活用するもので、手間と時間と技術が必要。しかし、独特のコクや旨味、酸味といった個性的な味わいを求めて、挑戦する酒蔵が増えています。

入賞結果の発表で会場を大きく沸かせたのが、「純米酒部門」で第2位に輝いた笹正宗酒造(福島県)でした。実は同蔵は、表彰式のわずか9日前に火災に見舞われていたからです。酒蔵や倉庫など約3,000平方メートルが焼失し、蔵に保管されていた約25,000本分の日本酒も焼失。さらに、酒造りに欠かせない道具類まで失うという壊滅的な被害を受けていました。

しかし、火災の翌日からは「福島を代表する銘醸蔵を再建したい」という支援の輪が急速に広がりました。福島県酒造組合が開設した再建支援募金口座には、想定を上回るペースで寄付が寄せられ、国内外から多くの励ましの声が届いています。海外からも支援に関する問い合わせが相次ぐなど、笹正宗酒造の再建を後押しする動きが広がっているそうです。

▼ 募金に関するお問い合わせ:info@sake-fukushima.jp

表彰式を取材してあらためて感じたのは、「SAKE COMPETITION」が日本酒の“今”を映す鏡であるということです。酒質のトレンドや消費者の嗜好の変化が結果に反映される一方で、蔵元たちはその評価と真摯に向き合い、さらなる高みを目指します。受賞の喜びも、惜敗の悔しさも、すべては次の酒造りへとつながっていく――来年の頂点をめぐる戦いは、すでに始まっています。


※本記事は、日本語からその他外国語に機械翻訳しています

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